教えて!コタエル先生! 人生の幸せは生まれで決まる?

Q.
人生の辛酸を舐め尽くしたと言っても過言ではないコタエル先生に質問です。私は高校1年生の女子です。現実を受け入れてしまうと本当に負けだと思って頑なに認めてこなかったんですが、幸せな人生を送れるかどうかって生まれた時点でほぼ決まってますよね。
東大生の親の年収は1000万以上だとデータが出ていますし、重大犯罪を起こす人の多くが家庭環境に問題があったとも指摘されています。今の世の中、お金で解決出来ることが殆どですから貧困家庭に生まれた時点で不幸と言わざるを得ないと思います。
それに加えて私は見た目が悪く、はっきり言ってクラスで一番不細工だと思います。容姿に劣っていることがそれほど罪なのかというくらい、どこにいっても可愛い子と私の扱いに天地ほどの違いを感じています。
私の頑張りをゴミのように扱うこんな社会を見返したくて努力していい大学に入って勝ち組になろうと日夜励みつつ、大学無償化などの制度さえ親の食い物にされるおそれがあるので、学資を確保しようとアルバイトにも精を出しています。
でも、周りを見ると部活に恋愛に青春を謳歌している人間ばかりで心が折れそうになってしまいます。誰に褒められるわけでもないのにこんな苦しい思いをして頑張ってる自分が馬鹿みたいに思えて涙が出てくる時があるんです。
いつか、この虚しさに負けて頑張るのをやめてしまいそうな自分が怖いです。なんとか、どんな時でも歯を喰いしばってやっていけるように私に喝を与えてください。よろしくお願いします。

A.
まず、あなたのような素晴らしい若者から相談を受けたことを光栄に思います。私のような者にその大役が務まるか大いに疑問ではありますが、謹んで回答させていただくことにします。

結論から言わせて貰えばあなたはもう己の人生に勝っておられると思います。あなたは無自覚のうちにご自分が例に挙げた不幸な人生の例外を歩んでいることにお気付きでしょうか。
生まれの不幸を呪いながらも言い訳にせず努力を続ける胆力、高校一年生にしてあらゆる状況を想定して社会の荒波に漕ぎ出してやろうという強い意志力を感じます。
質問の内容を見るにあなたもまた心が折れること以外に自分の道を阻むものはないと確信に近いものを掴んでおられるのではないでしょうか。

ならば現在の自分と周りの比較など若さゆえに感じるノイズの類でしかありません。部活に恋愛、大いに結構。若さに任せて輝きの絶頂に耽る有象無象など大事の前の小事と苦く笑ってやろうではないですか。臥薪嘗胆に耐え牙を研ぎながら雌伏のときを過ごすあなたは安穏な日々を送る羊の群れの中にあってただ一匹の孤独な狼なのです。
残念ながら若き羊どもにはあなたの努力を評価するだけの才覚を期待するのは酷というものでしょう。あなたの数歩あとを固まって移動する彼らは分かり易く目に見えるものを追うことに懸命で、自分たちの他愛もない日常をキラキラと価値のあるものに演出することに余念がないのです。

そのようなまやかしに目を眩ませられて虚しさを感じる必要などありません。輝かしい青春など思い出という嗜好品の中でも特に社会に出てから何の役にも立たない代物です。逆にその栄光が忘れられずいつまでも縋っていては周囲に疎まれることすらあるほどです。
いま、あなたの目にはクラスの中心で燦然と輝く人気者に映っているかもしれない彼、あるいは彼女など社会に出れば例外なくただの人ですからね。
間違ってもあなたの人生を左右するほどの人物ではないので過大評価をするのはやめておくことをお勧めします。

さて、あなたに喝を入れろと無理難題を寄越されたわけですが。正直言って、私ごときがあなたに言えることなど何一つありません。
あなたは今のあなたのままで十分にパーフェクトなのです。ただ、老婆心ながら一つアドバイスをさせて頂くと、気を張り詰めすぎるところがあるように思えますのでたまには息抜きをされた方がいいのかもしれません。
がっつり気を抜くまではいかなくとも、時に自分の好きなおやつでも食べて自分にご褒美というやつをあげてください。そうして自分の頑張りを手放しで褒めてやるのです。

以上、私が思うにあなたはいい大学を出て就職し、社会でいくらでも評価される人物となるでしょう。そうなるには今少し時間が掛かるので、それまでは誰よりもあなたの頑張りを知っているあなた自身が自分を認めてあげてください。心配しなくても、あなたにはそれだけの資格が十分にあると思いますよ。

バイタリティ溢れる高校生に感銘を受けるコタエル先生の中の人が描く悪意喰らいの亜挫木太郎は頑張るあなたを応援します!

走る!走る!俺達!孤独に耐えて頑張るあなたに贈る応援歌。

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