教えて!コタエル先生!

Q.友達が一人しか居ない事を自慢げに話すコタエル先生に相談です。僕は中学二年生の男子です。コタエル先生と同じく小学2年の時に転校してきて以降、友達と呼べる相手が出来ないまま今に至ります。小学校のときも仲間外れにされているという訳ではなく、クラスのみんなに混じって遊んでいたのですが特別親しい友人というものが出来たことがありません。中学にあがって環境が変わればまた違ってくるのかと期待したのですが、教室でも部活でも相変わらず自信をもって友達と呼べる相手を見つけられずにいます。僕はこのままずっと友達も出来ずにぼっちのままで生きていくことになるのでしょうか。そう考えると不安で夜も眠れません。一人でいいんです。友達の作り方を教えてください。

A.私にとってはこれ以上なく難しい相談ですね。中学生のころ、自分では最高の仲間と思っていた部活仲間が私の知らないところで誰かの家に集まって麻雀をやっていたことを知った時の事を思い出して胸が締め付けられるようです。ぼっちの何が辛いかというと、周りがみんな友達同士で仲良くやっているのを見て孤独を感じることなんですね。とはいえ、乱暴な事を言うとそれというのは自業自得なんですよ。

私の場合も考えてみれば中学の頃の部活仲間にチームメイト以上の価値を見出していなかったように思います。麻雀が好きなことだってたまたま耳にするまで知らなかった訳ですから、初めから相手に興味がなかったんですよ。そういった事は相手にも伝わります。ああ、こいつは別に俺と友達になりたいわけじゃないんだなと。その上で仲間外れにするでもなく必要最低限には関わってくれるのだから、むしろあなたは周囲の人間に恵まれているとすら言えるのではないでしょうか。

私が思うにあなたは友達が欲しいのではなく、友達がいないという事実を受け入れたくないのでしょう。心配しなくても大丈夫、そんな事を気にしているのはあなただけです。周りのみんなはあなたに友達がいようがいまいが知ったことではありません。あなたがそうであるように、周りもまたあなたに興味がないのですから。他人は自分の写し鏡とはよく言ったものです。

となれば、友達を作る方法も自ずと導き出されるでしょう。あなたが他人に興味を持てばいいのです。誰とでもとは言いませんが、そうして人と接することで相手もまたあなたに興味を持ってくれるのです。なにかの弾みに共通の趣味でも見つかればもう立派な友達でしょう。もっとも、私はそんな相手が一人しかいませんが。

ちなみに私がその友人と知り合ったのは高校生のときです。なのであなたも焦ることはありません。他者に興味を抱くことを意識しておくだけで、無理に誰かと友達になろうなどと思わなくていいのです。さすれば自然と波長の合う相手というのは現れてくれるものですよ。それこそが一生モノの友人となり得る人物といえるでしょう。それを証拠に私とその友人はかれこれ20年の付き合いです。腐れ縁とでも申しますか、進学や就職で離れてもなんとなく続いていくものです。

最後に、さんざん自慢した友人のことについて補足しておくと、私は彼を親友だと思っていますが、相手はそう思っていないかもしれません。でも、それでいいんです。熱量の差など気にしていたら出来るものも出来ませんよ。私は心が狭いので友達など一人いれば十分なのです。そう何人もいたら大事に思えませんからね。

以上、友達がいないことなんかで悩んでないで夜はしっかり眠ってください。そうして毎日を元気に楽しんでいれば友達の一人くらいはいつの間にか出来ているものです。人生を呪っていた私でさえちゃっかり友達が作れたのですから、あなたなら望めば友達なんていくらでも湧いてくると思いますよ。

コタエル先生のピンポイントアドバイス

「友情の種は興味を注いで育てよう!」

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