台湾パイナップル

中国との関係悪化に伴って禁輸にされたという台湾産のパイナップル。ネットやニュースで話題になった事から興味が湧いて一度食べてみたいと思っていたのだが、本日ついにその機会が巡ってきた。

カット前の出立ちがこれだ。台湾産のパイナップルは小ぶりとされるが、それでもなかなかの迫力である。パイナップルに包丁を入れるのは初めてのことで、動画を参考に挑戦してみる。

頭と尻を切り落とし、縦にしたパイナップルを8等分にカット、芯も食べられるとのことなので皮と実の間に包丁を滑らせる。果汁が粘度を帯びておりこの時点で糖度の高さを思わせる。購入時点で早く食べるよう言われていたよく熟れたパイナップルだ。

カットを終えて食べてみるとこれがまた濃厚な甘味と酸味が程よく合わさって次々に口に運んでしまう美味しさ。元より買い支えるという意識はなかったが、これなら定期的に買って食べたいと思わせられた。

私が普段口にするのはフィリピン産のカットされたパイナップルで、月に一度はこれを買って食べている。そんな馴染みあるフィリピン産のパイナップルと比べてどうかというと、実際のところ甲乙つけがたいというのが正直なところだ。

台湾産のパイナップルは濃厚で甘味が強い、フィリピン産のパイナップルはさっぱりしていてしっかり酸味を楽しめる。コーヒー豆を産地で選ぶようにそれぞれの違いを味わえる良さがこの両者には存在している。ちなみに今回食べた台湾産が800円ほど、価格の面ではフィリピン産の方が圧倒的に優れており台湾産の半分かそれ以下で買えるようだ。

現時点ではフィリピン産のパイナップルを丸ごと購入して食べていないので、機会があればそちらも試してみたい。台湾産のパイナップルを知ったからと言って、フィリピン産の消費量を減らすという不義理を私はしない。もともとパイナップルは大好きだ。これからは台湾産も食べるのである。

気になる台湾のパイナップル事情だが、9割が国内消費で1割を輸出しており、その内の9割を中国が占めていたという。調べてみたところ禁輸されて以降に中国以外の国への輸出と台湾内部の加工で昨年の中国への輸出量にほぼ達したそうだ。

だとすると今回の件で台湾は特に打撃を受けておらす、中国は台湾産のパイナップルを食べられなくなっただけであり、私はこれを機に台湾産のパイナップルの美味さを知ることが出来た事に感謝するのみである。

世は並べて事もなし。

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